こんにちは
旅するWEBライターのCHIHOです。
サハラ砂漠―
もともとは学生時代に教科書で学んだだけの存在で、本当にこの地球上に存在するのかどうかなんて実感を伴わない場所でしたが、とある小説を読んだことでモロッコにあることを知り、死ぬまでにいつか訪れてみたい場所のひとつになりました。
加えて砂漠と言えばラクダというイメージから実際に調べてみると、サハラでキャメルライディングも出来るようだったので、『サハラ砂漠でラクダに乗る』夢を叶えるべくモロッコへ旅立った私でしたが、実際に訪れたサハラ砂漠は想像をはるかに超える、日本では決して味わえない景色や空気をはらんだ感動的な場所でした。
そんなサハラ砂漠を紹介してまいります。
日本からサハラ砂漠へ行くというのは、現実感もなく何か途方もないことに挑戦するかのような感じがしますが、日本での国内旅行ツアーのようにモロッコにもサハラ砂漠ツアーと言うものが存在します。これに申し込めば自分でアレンジしなくても簡単にサハラ砂漠へ行くことが出来ます。
私はマラケシュで利用した宿のスタッフにお願いして手配してもらったのですが、街中にあるツアーショップで自ら申し込むことも出来ます。元値の違いか交渉したのか、一緒になったツアー客と私とでは支払った料金が少し違うなんてこともありました。
私の参加したツアーは2泊3日のもので、うち1泊はサハラ砂漠でテント泊できるという行程でした。参加者のうちアジア人は私だけ、あとはヨーロッパ人とモロッコ人という布陣で臨んだツアーでしたが、その道中の話などはまた次の機会に。
マラケシュを出発し2日目の夕暮れ前に到着したメルズーガという街は、サハラ砂漠ツアーの拠点となる街です。
砂漠でのテント泊に向けて、不要な荷物を置くために利用するホテルに着いたのですが、周りには砂しかありません。言われるまま準備を整え、促されるまま徒歩で移動すると少し開けた場所に紐でつながれたラクダたちが現れました。
ラクダに興味津々の私でしたが、とても臭いつばを吐いて威嚇することを知っていたのである程度距離を取りつつ、ツアーが始まるその時を待ちました。そのうちラクダに乗るよう促され、いよいよこの日泊まるキャンプ地に向けてのキャメルライディングが始まりました。
ここが砂漠の始まり・境目なのか、スタートしてすぐはメルズーガの街並みが見え、何もないと思っていた砂地にも緑が生えていました。
ですがしばらくすると周囲が砂のみの世界に変わっていきました。
撮影のために時折歩みを止めてくれるのですが、そんな時はキャメルライディングに費やしていた神経を解き放ち、ただそこにあることに集中できました。
360度見渡す限りの砂と静寂
そこに夕暮れの陽差しも相まってまさに『異世界・異空間』
夢だったサハラ砂漠にいる、しかもラクダに乗って
「夢って叶うとこんな感覚なんだ」と何とも言えない至福の時を過ごしました。
今でもあの光景を思い浮かべると静かな感動がよみがえり、勇気を出して行って良かったと心底実感しています。
今はコロナ禍で移動の自由が利かないですが、世界は思ったより近いです。
興味のある方、コロナが明けたらぜひトライしてみてください。